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お口の話 ~その①口腔ケア~
- 2016年12月21日
- ブログ
定期的に歯科医院を受診している人は、全ての病気にかかる年間の総医療費が低くなる傾向にあるといわれています。一例として、トヨタ自動車関連企業が歯科医師会と共同調査を行った結果を示します(図)。
組合員5万2600人の医療費と受診歴のデータを分析し、歯科医院で年に2回以上、定期的に歯石除去などをしている602人を抽出し、総医療費を調べています。歯科を定期受診している人は、49歳を過ぎると平均を下回る分布傾向となり、65歳になると平均が35万円に対し、歯科定期受診の人は20万円以下とその差はどんどん広がっていきます。
この結果から、「歯が悪いと食事が偏ったり、噛み合わせが悪くなったりして、それが糖尿病や肩凝り、骨粗しょう症など、体全体の健康に影響する」と分析されています。定期的に口腔ケアを行うことによって、総医療費を抑えることもできますし、健康的な生活を送ることも可能になる、ということです。
口腔ケアは、もちろんご自身で毎日丁寧に歯みがきを行うことが重要です(セルフケア)。しかし、それだけでは不十分な場合が多く、セルフケアに加えて、歯科医師や歯科衛生士による定期的な清掃や、個々の歯の状態に合わせた歯みがき指導(プロケア)を行うことによって、お口の中の健康状態が改善・維持されます。
また、むし歯や歯周病などの口の病気は、初期の段階では案外わかりにくいものです。たいした症状はなくても、定期的に歯科を受診されていない方は、一度歯科医院に行かれてみてはいかがでしょうか。
少しでもお口の中で気になるところがあるようでしたら、どのようなことでもかまいませんので、お気軽に当クリニック歯科(5F受付)にご相談ください。