お口の話⑤ ~口の病気 その2:歯根嚢胞(しこんのうほう)~

お口の中にできる病気は、むし歯や歯周病以外にもたくさんあります。

その中でも比較的多くみられるものや重要な病気について、シリーズでお伝えしています。第2回目は歯根嚢胞という病気です。

 

むし歯が大きくなると、歯に痛みを感じるようになります。歯の痛みが強くなっているときには、歯の中にある歯髄という組織に病原菌が侵入し、強い炎症を起こしています。そのような状態になるまでに治療を始めるのが良いのですが、そのまま放置してしまうことがあり、病原菌は歯の根の先まで広がっていきます。

歯根の先まで広がってしまいますと、骨を一部溶かして膿がたまることもあります。放置すればもちろんのこと、治療をしても病原菌を完全に取り除くことが難しくなり、しばしばその部分に病巣が残ってしまいます。

病巣が残っていると、時間が経つにつれて大きくなり、根の先に袋状のものができてしまいます。それが歯根嚢胞というもので、放っておくとさらに大きくなり、病原菌が再び繁殖して大きな膿の袋を作ることがあるので、手術してとる必要が出てきます。

そのようなことにならないためにも、たいした症状はなくても、定期的に歯科を受診されていない方は、一度歯科医院に行かれてみてはいかがでしょうか。

これ以外にも、お口の中にはさまざまな病気が発生しますので、少しでもお口の中で気になるところがあるようでしたら、どのようなことでもかまいませんので、お気軽に当クリニック歯科(5F受付)にご相談ください。

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