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腰痛にお悩みの方必見です!! 理学療法士による腰痛の話 第2弾
- 2016年12月15日
- ブログ
腰痛の話②
かく言う私も腰痛持ちです。
こんな風に書くと「自分の腰痛も治せない人間が他人の腰痛を治せる訳がない」と思いますよね。当然です。
では、「現在も腰痛持ちではあるが以前と比べると格段に良くなった」と言えばどうでしょうか。
私の腰痛は高校時代に遡ります。その後も…
・朝礼で長時間立っていると腰が痛くて我慢できない。
・大学で初めてのぎっくり腰を経験してからは2,3年に一度は寝込むほどの激痛に見舞われる。
・朝、起き上がれない、顔が洗えない、立ったまま靴下が履けない。
・社会人になってからは(新卒後はいわゆる会社勤めを数年していました)満員電車が怖い
・おしゃれしてヒールの高い靴で街に繰り出しても30分も持たない 等々…
この業界にデビューしても暫くは、患者さんに対して「あなたの腰痛より私の腰の方がよほど酷いんだけど…」感じる有様。
これでは患者さんに対して良いリハビリテーションを提供出来ませんよね。
身分を隠してマッサージ店に通ったなどという笑えない話もあります。
運動したり、温めたり、湿布を貼ったり、腰椎ベルトを巻いたり…どれもこれもあまり効果はありませんでした。そもそも腰に負担がかかる仕事だからと半ば諦めていました。
しかし、この世界での知識と経験を少しずつ増やしていった私は、自分の腰痛を軽減できる方法も徐々に身につけていったのです。
実際に何をやったのでしょうか?
仕入れた知識をまずは自分の体に試してみました(中には自分にはできないものもありますが)。
徹底的に自分の体を使ってみたのです。どの位の痛みを伴うのか、不快な治療ではないのか、どういう効果があるのか、まさに患者レベルの体の持ち主である私にしかできない方法です。こんな良い実験台はありません。フィードバックは完璧ですから。
その中でも、自分の腰痛の原因が首もしくは骨盤によるところが大きいと発見してからは、劇的な改善がみられました。
腰以外の所を調整することで腰痛が治るなんて、高校時代の自分に教えてあげたいッ!!と本気で思います。正しい知識がなかったためにずい分遠回りをする羽目になってしまいました。
前回にも述べたように、腰痛は今ある痛みが原因とは限りません。二次的、三次的痛みに惑わされていることが多いのです。
更には腰以外のところが原因で、腰痛を起こしていることも少なくありません。そして、痛みの根本を治療することで初めて、大きな改善を得られるのです。
このようにして私は自分の腰痛を克服してきました。
この仕事は、腰に良くない姿勢や、患者さんの介助など腰に負担を強いる事がどうしても多くなってしまいます。
しかし、私の腰痛は会社勤め時代より格段に改善しています。少し調子が悪いと感じた時には自分で早めの調整をすることで、酷い痛みには至っていません。ここ7、8年はぎっくり腰知らずです。
それもこれも専門的な知識とスキルを持ったおかげです。この仕事についていなかったら今頃の自分はどうなっていたか…
皆さんも専門の医療機関を受診し、一度相談してみてはいかがですか?
「ヘルニア」だから、「骨の変形があるから」仕方がないと諦めていた痛みも、実は二次的要因によるもので、緩和できる可能性だってあるのです。
勝手な思い込みでの対処方法で、腰痛を悪化させているかもしれませんよ。